オランダの年金基金、保険会社、運用会社等が加盟する業界団体Eumedionは7月3日、オランダ版スチュワードシップ・コードを発表した。Eumedionは、2017年9月18日に原案を公表し、パブリックコメントを募集。今回、最終発表となった。2019年1月1日に発効する。
【参考】【オランダ】機関投資家団体Eumedion、オランダ版スチュワードシップ・コード原案公表(2017年10月3日)
Eumedionは、機関投資家のコーポレート・ガバナンスやサステナビリティ向上をミッションとしており、現在、オランダ内外の機関投資家65団体が加盟している。中心は年金基金や保険会社など長期投資を実施する機関投資家で、運用資産総額は5兆ユーロ(約670兆円)以上。
制定されたスチュワードシップ・コードは、前文と11の原則で構成され、原則毎の補助ガイダンスも設けられている。原則2では、社会や環境に対するインパクトも、アセットオーナーと運用会社のスチュワードシップに含まれると明記。投資先企業へのエンゲージメントや、企業の他のステークホルダーとの対話についても盛り込まれている。
EUでは、2017年5月17日に株主の権利指令が成立。2019年6月10日までに各国で国内法を整備することが決まっている。今回発表のオランダ版スチュワードシップ・コードは、このEU指令にも対応したものとなっている。
【参考】【EU】 欧州議会、「SAY ON PAY」や株主エンゲージメントを法制化するEU指令を可決。EU理事会での審議へ(2017年3月30日)
同コードの発効後、オランダ企業の株式を保有している機関投資家は、法人設置国や規模を問わず、同コードの遵守が推奨される。また、2019年以降、「Comply or Explain」原則に基づく報告も推奨される。
【参照ページ】First Dutch Stewardship Code published
【コード】Dutch Stewardship Code
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