サステナビリティ報告国際ガイドライン策定GRIは6月28日、GRIスタンダードのうち、「GRI303:水」と「GRI403:労働安全衛生」を改訂した。GRIは2016年12月に「GRI303:水」と「GRI403:労働安全衛生」の改訂着手を発表。2017年10月19日に改訂草案を公表し、パブリックコメントを募集していた。
【参考】【国際】GRI、「303:水」「403:労働安全衛生」の改訂原案を公表。10月19日までパブコメ受付(2017年9月25日)
GRI303:水 2018
- 「GRI306:排水および廃棄物」から、排水と排出物に関する内容が「GRI303:水」に移行し、「GRI303:水および排水」に名称変更
- 取水だけでなく水消費に関する報告を義務化
- 排水に関し、排水処理や排水品質、懸念物質含有量等、排水詳細情報の報告を義務化
- 地域レベルでの排水に関する管理体制の報告等、排水マネジメントに関する報告を義務化
- 水ストレスの高い地域でのインパクト報告の重要性を強調
- サプライチェーン、関連商品・サービスにおける水インパクト報告に関する内容を追加
- 水のリサイクルやリユースに関する報告を推奨
- 報告データのサンプル等、詳細ガイダンスを発表
GRI403:労働安全衛生 2018
- 危険防止と従業員の安全向上の両面での記載が可能に
- マネジメントシステムが対象とする従業員数、労災保険サービスの対象となる従業員数など情報開示項目の追加
- 新たに発行されたISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)の内容を追加
- 危険の特定、リスクアセスメント、管理ヒエラルキーに関する内容を強調
- 従来の生産性ロスの測定に替えて、労働者の復帰時間等のインパクト測定を導入
- 労災データの測定手法が大幅に改訂され情報開示を強化。特に危険作業の特定や労災事故の原因究明及び対策などの情報
また、G4からGRIスタンダードへの切り替え期限であった7月1日を迎え、G4が失効した。
【参照ページ】GRI Standards update: Leading reporting practice in occupational health and safety management, and water stewardship
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