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【アメリカ】カリフォルニア州連邦地裁、サンフランシスコ市等による石油5社の気候変動訴訟棄却

 カリフォルニア連邦地方裁判所は6月25日、サンフランシスコ市とオークランド両市が、石油大手5社に対して起こした気候変動に関する訴えを棄却した。同案件には国際または国内の政策決定が必要で、連邦裁判所の権限の範囲外であることを理由とした。2017年、サンフランシスコ市とオークランド市は、気候変動により洪水が引き起こされるとして、その対策にかかる費用の一端を負担することを、シェブロン、エクソンモービル、コノコフィリップス、ロイヤル・ダッチ・シェル、BPの5社に対して訴訟を起こしていた。

 裁判官は判決の中で、「両者とも気候変動の科学的根拠について異論はなく、その危険性は現実に迫っていると認識している。しかしこの問題には、公的不法妨害行為に対する司法の判断を超えたより広い範囲での解決を与えられるべき」であると述べた。

 被告側を率いていたシェブロンはこの判決を歓迎し、同様の案件の審理にあたっている他の裁判所に対しても同判決に倣うべきだと表明した。ロイヤル・ダッチ・シェルの広報担当官は、気候変動は複雑な問題であるため、司法の守備範囲ではなく政府の政策を必要とすると述べた。

 他方、原告側を支援していた環境NGOのCenter for Climate Integrityは、棄却は残念だとしつつも、5社への責任追及を継続する考えを示した。オークランド市も控訴を含めた対応を検討している。

 米国では、地方政府がエネルギー大手企業を訴訟する案件が他にも6件ある。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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