国際労働NGOのGlobal Labor Justice(GLJ)、Asia Floor Wage Alliance、カンボジア労働NGOのCENTRAL Cambodia等は5月25日、アパレル大手H&MとGAP、小売大手ウォルマートの3社について、契約先のアパレル生産工場での女性のセクハラ被害を主張する報告書を発表した。3社は6月26日までに、報告書が示した内容に遺憾の意を示し、調査や対策に乗り出すことを表明した。
Asia Floor Wage Alliance等は、H&MとGAPの生産委託先工場に対し、バングラデシュ・ダッカ、カンボジア・プノンペン、インドネシアの西ジャワと北ジャカルタ、インドのグルガオン、バンガロール、ティルプル、スリランカの4ヶ所で2018年1月から2018年5月まで調査を実施。工場内で、物理的暴力、言葉の暴力、強制、脅迫、報復、日常的な拘束等のセクハラや暴力が女性に対してなされていることを突き止めた。
ウォルマートについては、バングラデシュ・ダッカ、カンボジア・プノンペン、インドネシア・西ジャワの3地域で2018年1月5月までサプライヤー工場を調査。H&MやGAPの委託先工場と同様にセクハラや暴力が女性に対してなされていることがわかった。
同報告書は、女性に対する暴力行為は国際労働機関(ILO)条約に反すると表明。委託発注元のブランド企業にも責任があるとし、H&M、GAP、ウォルマートに対応を要求。3社はそれぞれ6月26日までに回答を発表し、調査内容を受け止め、対応に乗り出すことを表明した。
【参照ページ】Gender Based Violence in the Asian H&M and Gap Garment Supply Chains: Two Reports to the International Labor Organization
【参照ページ】Worker Voices from the Asian Walmart Garment Supply Chain: A Report on Gender Based Violence to the 2018 International Labour Organization
【参照ページ】H&M, Walmart & Gap Inc. face allegations of gender based violence in their Asian supply chains
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