飲料世界大手米ペプシコは6月18日、世界の水ストレスの高い地域での水アクセス構築プロジェクトの途中経過を発表し、1,600万人に安全な水へのアクセスを提供できたと発表した。ペプシコは2006年から、「Performance with Purpose vision」として同プロジェクトを開始し、2025年までに2,500万人への水アクセス提供を目標としている。
現在、世界では人口増加や気候変動の影響により、約40億人が水アクセスに課題を抱えている。3分の2の人口は年に一ヶ月以上水不足に悩まされており、とりわけ人口大国の中国とインドでは水不足が悩む人の数も多い。さらに今後2050年までに水需要は50%も増加すると言われており、水リスクが高まっている。水ストレスの高い地域では、生活に課題を抱えるだけでなく、社会紛争の原因ともなっている。
ペプシコは、水アクセス分野では水分野に強いNGOとのパートナーシップを進めており、すでにSafe Water Network、Water.org、WaterAid、中国婦女発展基金会(CWDF)、米州開発銀行、The Nature Conservancy、2030 Water Resources Groupと提携。米国、中南米、中国、インドで水提供プロジェクトを展開中。
2025年に向けては、今回新たにペプシコ財団からWaterAidに420万米ドル(4.6億円)の寄付を行い、インド南部の水不足地域で水提供プロジェクトを展開する。また、中国ではCWDFに200万米ドル(約2.2億円)寄付し、中国の水不足地域での水アクセスを確保していく。CWDFは、「Water Cellars for Mothers」プロジェクトを展開しており、ペプシコは同プロジェクトに参加する初のFortune500企業となる。
【参照ページ】PepsiCo Expands Safe Water Access to nearly 16 Million People, Achieving More than 60 Percent of Company's Performance with Purpose 2025 Goal
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