米ESG投資推進NGOのAs You Sowは6月14日、消費財大手上場企業に海洋プラスチック問題への対策を求める機関投資家ネットワーク「Plastic Solutions Investor Alliance」を発足した。4カ国の機関投資家25機関が参加。豪運用資産総額は1兆米ドルを超える。プラスチック問題をブランドリスクと位置付け、株主が結集し企業に働きかける共同声明に署名した。
今回のイニシアチブは、消費財メーカーのプラスチック容器に焦点を当てる。プラスチックの約25%が容器として製造されている。特に、使い捨て商品の容器では大量のプラスチックが使用されることになる。プラスチック容器は環境中で長期にわたって存在し、海洋環境を汚染する可能性が高い。ある調査によると、廃棄物処理インフラが未整備な国で、国際的消費財メーカーのプラスチック容器が主な廃棄物の原因となっている。プラスチック容器の多量使用は、結果としてブランドイメージの悪化につながるという。
共同声明の中では、プラスチック容器を極限までリサイクル、再利用、堆肥化可能なものにすることや、プラスチック容器の年間使用量開示、削減目標設定、使い捨てプラスチックの代替品の開発、使用済みプラスチック容器の回収、海洋プラスチックごみ問題解決のイノベーション等を求めていく。まず、ネスレ、ユニリーバ、P&G、ペプシコの大手4社との集団的エンゲージメントを開始する。
今回の共同声明に署名した主な機関投資家は、Aviva Investors、ハーミーズ・インベストメント・マネジメント、Impax Asset Management、Robeco等。
【参照ページ】As You Sow Launches Investor Alliance to Engage Companies on Plastic Pollution
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