欧州司法裁判所は6月5日、EU加盟国の市民と結婚したEU加盟国以外の同性パートナーについて、同性婚を合法化していないEU加盟国もパートナーとして居住権があるとする判断を下した。ルーマニア人男性エイドリアン・コマン氏が、パートナーの米国人男性クレイボーン・ロバート・ハミルトン氏のルーマニアでの居住権を巡り、裁判で争っていた。
EU加盟国の中で、同性婚を合法化していないのは、スロバキア、ブルガリア、ポーランド、ラトビア、リトアニア、ルーマニアの6カ国。EU法では、EU市民の配偶者であればEU域外の国民にも居住や移動の自由を認めている。しかし、今回の判断により、同性婚のパートナーも配偶者として同じ権利が適用されることになった。欧州司法裁判所は、EU法は「配偶者」をジェンダー中立として用いており、異性間に縛られるものではないと判断した。
コマン氏は、米国で4年間ハミルトン氏とともに生活し、2010年にベルギーで結婚。その後、コマン氏の故郷であるルーマニアで暮らすため、ルーマニア政府にハミルトン氏の居住権を申請した。しかし、ルーマニア政府は同性婚は非合法としているため申請を拒否。両氏は、ルーマニアの裁判所に訴え、同国憲法裁判所が欧州司法裁判所に判断を求めていた。
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら