家具世界大手スウェーデンのイケアは6月7日、同社サステナビリティ戦略「People & Planet Positive」を改訂したと発表した。2020年までに、全世界で使い捨てプラスチック用品の販売とレストランでの提供を全廃すると宣言した。
イケアのサステナビリティ戦略は大きく三つの分野で構成される。まず、Healthy & Sustainable living(健康的で持続可能な生活)。10億人以上の人々の日常生活を、地球環境の制約の中で豊かなものにすること。2つ目はC、ircular & Climate Positive(サーキュラーエコノミーとクライメートポジティブ)で、サーキュラーエコノミーや、同社のバリューチェーンで発生する以上の二酸化炭素排出量削減を通じ、イケア商品や事業活動から生じる環境インパクトを絶対値で減らすこと。最後は、Fair and Equal(公平と平等)で、イケアのバリューチェーン全体で関わる全ての人に対し、社会的にポジティブな影響を与えること。
今回イエアは、2030年までの達成目標を複数掲げた。主な内容は、
- 2020年までに、販売商品と顧客及びスタッフ向けレストランから使い捨てプラスチック用品をなくす
- 全てのイケア商品をサーキュラーエコノミーの原則に基づき設計し、全商品の素材を再生素材に変える
- 植物由来の食品商品を増やす。今年度後半からはベジタリアン用ホットドックの販売を開始する
- 1商品当たりの環境インパクトを平均70%削減する。そのためサプライヤーにも協力を求める
- 2025年までに、宅配サービスにおける二酸化炭素排出量をゼロにする
- 2025年までに、安価な太陽光発電パネル設備の販売店舗数を現在の5から29に増やす
同社はまた、環境インパクトを削減できる商品も披露。水使用量の90%以上を削減できる蛇口や、家の中の空気清浄機能を持った布等を発表した。
【参照ページ】IKEA launches new People & Planet Positive strategy
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