英教育NGOのポセイドン・ファンデーションは5月24日、小売店での商品販売とカーボンオフセットをブロックチェーン技術を用いて結びつける小売プラットフォームを5月1日リリースしたと発表した。同様の取り組みは世界初。すでに英蘭ユニリーバ傘下のアイスクリーム大手米ベン&ジェリーズが同プラットフォームを活用したパイロットプロジェクトを展開している。
第1号となるベン&ジェリーズの取組は、ロンドン・ソーホー地区Wardour Streetの新店舗で実施されている。同店舗で、アイスクリームが1個売れるごとに、ベン&ジェリーズがペルーのコルディジェラス・アスル国立公園の森林保護プロジェクトのカーボンクレジットを1セント購入する。加えてレジでは、アイスクリーム購入者自身も追加でカーボンオフセットを1セント購入するオプションについても尋ねられ、同意すると合計2セント購入されることになる。
同パイロットプロジェクトは順調に進行しており、開始3週間でテニスコート77面分に相当する1,000本の木が保護された。ベン&ジェリーズは、パリ協定採択以前から「Save Our Swirled」キャンペーンや、独自のカーボン税制度を導入し、二酸化炭素排出量削減に努めてきた。同社は2020年までに事業からの二酸化炭素排出量を80%削減する目標を掲げており、ポセイドン・プラットフォームが提供する新たなアプローチを歓迎している。
同プラットフォームで提供されるカーボンクレジットは全て、Bコーポレーション認証を取得しているEcosphere+から調達される。Exosphere+は、Althelia Climate Fundのもとで運営されており、世界最大の森林保護プロジェクトの権益を有している。同プラットフォームでは、まずペルーのコルディジェラス・アスル国立公園のカーボンクレジットを活用する。コルディジェラス・アスル国立公園は、アンデス山脈とアマゾンが交わる地域にある国立公園で、動物6,000種以上、絶滅危惧種指定の大型哺乳類11種の生息地にもなっている。
【参照ページ】Poseidon Foundation Launches First Retail Platform That Allows Consumers To Support Climate Action Using Blockchain Technology
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