米国を中心とした消費財業界18機関は5月16日、消費財業界の商品や企業のサステナビリティ・安全性を採点するための新たな評価体系「Beauty and
Personal Care(BPC)Product Sustainability Rating System」を開発した。開発に参加した企業は、P&G、ユニリーバ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、コルゲート・パーモリーブ、ヘンケル、イーストマン・ケミカル、バーツビーズ、セフォラ、ウォルマート、ターゲット、ウォルグリーンズ、CVSヘルス、Firmenich、Method Products、Seventh Generation。また、Forum For the Future、Sustainability Consortium、環境保護基金(EDF)のNGO3団体も加わった。
今回開発された評価体系は、32のKPIで構成され、商品の原材料、加工、製造、パッケージ、輸送、販売、使用、廃棄のバリューチェーンを通してサステナビリティを客観的に評価できるツールとなっている。32のKPIは、「ヒューマン・ヘルス」「サプライチェーンと環境」「情報公開」「パッケージ」の4つのカテゴリーに分類されている。
とりわけ、ヒューマン・ヘルスが合計スコア400点中130点を占め、化学物質の安全性を重く扱っているのが特徴的。米国の消費財安全性規制はEUと比べ緩く、EUは1,300物質を禁止しているのに対し、米国では30物質が部分的に禁止されているのみ。今回のスコアカードは、業界が自主的に厳しく扱う姿勢を強調した。
今回発表の評価体系開発プロジェクトは、ウォルマートとターゲットが2014年に共同主催した「Beauty and Personal Care Product Sustainability Summit」で発足。約4年をかけて開発した。
【参照ページ】BEAUTY AND PERSONAL CARE PRODUCT SUSTAINABILITY RATING SYSTEM
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら