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【アメリカ】カリフォルニア州デル・マー市、海面上昇で沿岸部住民の計画的転居を検討。反発も

 カリフォルニア州サンディエゴの北側に位置するデル・マー市が気候変動による海面上昇への対応で揺れている。デル・マー市は、人口約5,000人の小規模都市ながら高級住宅街で知られる。しかし、太平洋沿岸部に位置するため、海面上昇への影響を受けやすい。

 デル・マー市議会は現在、海面上昇の影響を受けるインフラや住宅を計画的に沿岸地域から内陸へ移動させる計画「計画的撤退(Planned Retreat)」を検討しており、同案の実行が決定すれば、海抜の低いエリアに暮らす住民は退居を余儀なくされる。一方、住民からは、その案の検討自体がすでに不動産価値を下げるとして住民から強い反発を受けている。住宅のリフォーム計画を凍結するなどの影響も出ており、同市が退却案を採択した場合、住民は金銭的補償を要求する構えだという。

 同市のサステナビリティ諮問委員会は、砂の補充も一案だとするものの、海面上昇が進むにつれ対応がより困難になり高コストだとし、計画的撤退案を支持している。デル・マーの市議会は近日中に退却案を再議論する予定。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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