Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【イギリス】英金融当局、バークレイズCEOに対し約1億円の罰金命令。内部通報の処理で不適切行為

 英金融当局のFCA(金融行為規制機構)とPRA(健全性監督機構)は5月11日、金融大手バークレイズのジェス・ステーリー・グループCEO個人に対し、同社内の内部通報の対応に不適切な行為があったとし、各々321,200ポンドと321,230ポンド、合計642,430ポンド(約1億円)の罰金を科した。同時に、バークレイズ取締役会も不適切行為が合ったとされた2016年の変動役員報酬を50万ポンド(約7,500万円)減額することを決定した。バークレイズは、取締役会議長とCEOが分離している。

 FCAとPRAによると、2016年にステーリーCEOも当事者になりうる案件で匿名の内部通報ががあり、コンプライアンス部門が対応に当たったが、ステーリーは内部通報を行った人物を特定しようと動いたという。FCAとPRAは、同行動は、重大な内部通報ルール違反であり、英国の内部通報法が規定する「シニアマネジャー制度」に抵触すると判断。本人の責任を追及した。また同時に、同社の内部通報制度も十分に機能していないと判断した。

 FCAとPRAは、ステーリーCEOの罰金額は、同年に受け取った役員報酬のわずか10%にしかすぎないと語る。しかし、それでも、シニアマネジャー制度が適用されるのは今回が初。両当局はバークレイズに対し、今後毎年、当事者となる経営幹部(シニアマネジャー)を対応から外す内部通報制度が機能しているかを毎問FCAとPRAに報告する義務を負うことも決めた。

 ステーリーCEOは、自身の行為が不適切だったと認めている。早くから当局の捜査に協力したことで、同士の罰金額は当初より30%減額された。

【参照ページ】FCA and PRA publish final notices following investigation into Jes Staley
【参照ページ】FCA and PRA jointly fine Mr James Staley £642,430 and announce special requirements regarding whistleblowing systems and controls at Barclays

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。