小売世界大手米ウォルマートは4月30日、同社英国完全子会社Asdaと英小売大手セインズベリーが経営統合すると発表した。事業規模の拡大により、売上とコストの両面でのシナジーを狙う。英競争・市場庁からの承認はまだ出ていない。存続会社はセインズベリー。統合が完了すると、売上510億ポンド(約7.6兆円)で市場シェア31.4%の巨大企業が誕生。英小売首位のテスコの市場シェア25.6%を超える。
統合後も両社の店舗ブランドは存続する。ウォルマートは、新会社の株式42%を保有するが、議決権は最大29.9%に留める。AsdaのRoger Burnley CEOは引き続きCEOを続投するとともに、新会社の取締役にも就任する。ウォルマートは統合後もAsdaの確定給付型年金制度を維持する。
Asdaの債務・税・年金負債引き後の企業評価額は73億ポンドで、ウォルマートは29億7,500万ポンドのキャッシュを手にする。またウォルマートは、今回の経営統合により毎年5億ポンド以上のコスト削減が可能となり、浮いた費用は顧客に還元するため約10%商品価格を引き下げられると発表した。
【参照ページ】Walmart and Sainsbury’s announce combination of Sainsbury’s and Asda, Walmart’s wholly owned UK business
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