風力発電の国際的業界団体である世界風力会議(GWEC)は4月25日、2017年の年間報告書「Global Wind Report」を発表した。2017年に新たに設置された風力発電設備容量は52.5GW。累積設備容量は昨年から10.8%増加し、539.1GWとなった。
2017年の新規導入設備容量が多かった国は、1位中国(19.7GW)、2位米国(7.0GW)、3位ドイツ(6.6GW)、4位英国(4.3GW)、5位インド(4.1GW)、6位ブラジル(2.0GW)、7位フランス(1.7GW)、8位トルコ(0.8GW)、9位南アフリカ(0.6GW)、10位フィンランド(0.5GW)。
また、2017年末の累積設備容量は多い順に、1位中国(188.4GW)、2位米国(89.1GW)、3位ドイツ(56.1GW)、4位インド(32.4GW)、5位スペイン(23.2GW)、6位英国(18.9GW)、7位フランス(13.4GW)、8位ブラジル(12.8GW)、9位カナダ(12.2GW)、10位イタリア(9.5GW)。
EU諸国では、発電量全体に占める風力発電の割合が各国で伸びておりトップはデンマークの44%。ポルトガルとアイルランドも24%にまで上がってきた。全体に占める風力割合が10%を超える国が、EU28ヶ国中10カ国となった。
GWECの予測では、2018年の新規導入設備容量は53GWとなる見込みで、2022年には67GWまで増加する。2021年時点での累積容量は841GWに達する見通し。成長を牽引していくのは中国、インドと欧州。とりわけ中国は2022年まで世界の導入量を牽引するとみられる。
【参照ページ】Cost-competitiveness puts wind in front
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