商品包装ゼロのスーパーマーケットUnPacktが、シンガポールのアン・モ・キオ地区のジャラン・クラス通りに5月第1週にオープンする。店舗では、商品を包む包装やパッケージを一切排除。買物客は自ら容器等を持参し、陳列棚から商品を移して購入する。オープン当初は乾物と洗剤等を取り扱う。
乾物はセルフサービス型の大きな容器に入れられ、顧客は自身で持ち込んだ容器に必要量を取る仕組み。容器代がかからないため、他店よりも安価に販売される。また、リサイクルプログラムを通じて洗浄済みの容器の寄付も募る予定で、容器を持参しなかった顧客に店内で販売する。事業が軌道に乗れば、果物や野菜の販売も視野に入れている。
UnPacktの目的は廃棄物ゼロの意識を高めると同時に、容器を使わない買物をより身近なものにすること。フローレンス・テイ氏とジェフ・ラム氏が創業。テイ氏はプラスチック・パッケージを使わないで販売方法を、ラム氏は、少量販売をすることで食糧廃棄を減らす方法を探っており、UnPacktというアイディアに行きついた。
シンガポールでは、平均で一人当たり一人13枚のビニール袋を使用しており、昨年は国全体で8億kgのプラスチックごみが出た。しかし、そのうち6%しかリサイクルされておらず、消費者の間でもプラスチックごみ問題への意識は高まっている。最近も、市民団体10団体が共同で、プラスチック使用の削減を呼び掛ける意見書を出した。
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