資源採掘分野の蘭環境NGO「責任ある鉱業財団(Responsible Mining Foundation)」は4月12日、世界の鉱業事業大手30社を対象とした評価ランキング「責任ある鉱業インデックス(RMI)」の2018年結果を発表した。責任ある鉱業財団は2012年設立。オランダ外務省、スイス連邦経済省経済事務局(SECO)、Omydiar Network Fund、Wyss Charitable Endowment、Good Energies Foundationが資金提供している。
RMIは今年初めて実施し今後2年毎に発表される予定。経済発展、事業倫理、ライフサイクル・マネジメント、コミュニティ・ウェルビーイング、労働条件、環境責任の6つの観点から、公開情報や企業からの情報収集、外部専門家のレビューを基に企業を評価。評価ウエイトは、コミットメント15%、アクション56%、効果29%で構成。各観点のランキングを発表した。
対象となった30社は、英アングロ・アメリカン、ベダンタ・リソーシズ、米Newmont Mining、英豪BHPビリトン、英豪リオ・ティント、豪MMG、Newcrest Mining、スイスのグレンコア、ブラジルのヴァーレ、カナダのバリック・ゴールド、Goldcorp、Teck Resources、チリのコデルコ、フリーポート・マクモラン、アントファガスタ、ルクセンブルクのアルセロール・ミタル、ERG、インドのNMDC、コール・インディア、ロシアのルサール、エブラズ、メキシコのグルポ・メヒコ、ペニョーレス、南アフリカのゴールド・フィールド、アングロゴールド・アシャンティ、Exxaro、中国の紫金(Zijin)、インドネシアのBumi Resources、タイのバンプー、ウズベキスタンのナヴォイMMC。
各観点毎のトップ企業は、経済発展がアングロ・アメリカン、事業倫理がNewmont Mining、ライフサイクル・マネジメントがアングロ・アメリカン、コミュニティ・ウェルビーイングがアングロ・アメリカン、労働条件がアングロゴールド・アシャンティ、環境責任がNewmont Mining。
責任ある鉱業財団は、今回の結果について、全体的に改善は進んでいるものの、全て観点で高評価を得る企業はまだ1社もないとし、改善の余地が大きいと結論付けた。
【参照ページ】Responsible Mining Index 2018
【レポート】RMI 2018
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