国際環境NGOグリーンピース・インターナショナルは3月26日、森林保護推進の国際NGO森林管理協議会(FSC)から脱退すると発表した。FSCは森林サステナビリティ認証のFSC認証で有名。グリーンピース・インターナショナルはFSCの共同創設者の一つで、過去25年間、共に活動していた。
脱退の理由について、グリーンピースのマット・ダゲット・森林キャンペーン・グローバルリーダーは、「強固な木材認証は有用だと信じるが、人権保護や森林管理改善のためのツールとしては不完全」と説明。「特に森林が複数の脅威に直面している場合、FSCだけでは十分な保護を担保できない」とFSCが機能しない面が増えてきていることを示唆した。とりわけ、「FSC等の森林認証機関に対し、至急透明性を向上するよう要求する」と透明性の問題視した。
ダゲット氏は、今後、グリーンピース・インターナショナルとして、他の森林認証団体の会員になることはないと言明した。但し、グリーンピースの各地域の支部が、十分なガバナンスが機能していると判断した場合、国単位でFSC会員となることはあるとした。
一方、企業に対しては、まずは新品木材(バージン・ファイバー)の使用を減らし、リサイクル材や代替材を用いることを推奨。どうしても新品木材が必要な場合は、「しっかりデューデリジェンスを行った上で、FSC認証材100%にすべきだ」と述べ、FSC認証の有効性を認めつつ、責任を持ってデューデリジェンスを追加で行うことを推奨した。
【参照ページ】Greenpeace International to not renew FSC membership
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら