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【アメリカ】ペプシコと環境団体TNC、河川流域保護で連携。水リスク高い地域に水還元措置

 飲料世界大手米ペプシコは3月20日、国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)と協働で米国南西部での水資源保護プロジェクトを開始すると発表した。ペプシコは、2011年から2015年までの5年間で水消費量の大幅削減とコスト削減を達成。2016年には新たな目標として、2025年までに水リスク高い地域で商品製造で用いた水消費量以上の水を水系に還元することを掲げた。今回のプロジェクトはその一環。

 今回のプロジェクトは、アリゾナ州のソルト・ヴェルデ川が舞台。ソルト・ヴェルデ川の水系保護では、企業、地域社会、農家、他の関係機関等が「 Salt and Verde Alliance」を立ち上げ活動を展開。ペプシコも2017年から参加しており、ヴェルデ川渓谷に1.1億ガロン(約4.2億l)の水を水系に還元した。TNCも2017年、同地域の最大農家Hauser and Hauser Farmsに対し、大量の水が必要な湛水灌漑から、水消費効率の高い点滴灌漑への転換を支援した。

 今回新たに発表したプロジェクトでは、Hauser and Hauser Farmsの栽培品目をアルファルファから大麦に変更する支援を行う。大麦はソルト・ヴェルデ川の水位が高い季節に水を必要とし、水位が低い地域は水消費が減るため、水系の負担の観点から適している。TNCは同時に、生産された大麦の経済性を高めるためアリゾナ州初の麦芽製造所を建設することも発表した。

 ペプシコとTNCは他にも、ユタ州プライス川の水系保護を行うための土地買収も発表。ペプシコが支援し、買収はTNCが実施する。実現すると毎年2億ガロン(約7.5億l)の水を利用可能にできる。また、テキサス州ではCibolo Bluffs保護区では、200万人の生活を支える貯水帯約20km2をTNCが管理する活動にペプシコも支援を提供する。

【参照ページ】World Water Day: PepsiCo and The Nature Conservancy Announce New Water Conservation Projects in Southwestern States

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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