食品世界大手ネスレの北米飲料事業ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカ(NWNA)は3月21日、カリフォルニア州ロスアンゼルスとカバゾンにある工場が、水消費に関する認証「Alliance for Water Stewardship(AWS)」を取得したと発表。これにより同社のカリフォルニア州にある工場5ヶ所全てがAWS認証取得を取得した。特にカバゾンの工場は、北米で初めて最も厳しい基準を満たす「AWSゴールド認証」を取得。カナダのブリティッシュコロンビア州ホープにあるボトリング工場もAWS認証を取得した。
AWSは、世界自然保護基金(WWF)やザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)、自然資本連合(NCC)等の国際環境NGOと企業が共同で2010年に設立。本部は英北部ノース・バーウィック。加盟機関には、米コカ・コーラ、米マクドナルド、英蘭ユニリーバ、英マークス&スペンサー、メルク・アンド・カンパニー(MSD)、英グラクソ・スミスクライン、米ゼネラル・ミルズ、英ディアジオ、独BASF、豪ナショナル・オーストラリア銀行、CDP、ケア・インターナショナルがいる。ネスレも加盟機関。
AWS認証は、持続可能な水利用に関する認証で、環境、社会、経済的な観点から、水の保全やスチュワードシップ・イニシアチブの推進を目的としている。AWS認証プロセスでは、対象施設がある地下水盆の水品質や水量、沼地等の関連する土地の状態などが厳しく確認される。社内外の関係者へのヒアリングも実施される。なかでもAWSゴールド認証は、地域の地下水系へのプラスのインパクト、水量・水質管理のベストプラクティス、水関連の教育プログラムの実施等さらに厳しい基準でチェックされる。
ネスレ・ウォーターズ・ノースアメリカは、水の効率利用や保全に尽力しており、逆浸透膜採用による水の再利用や、水資源の詳細マッピング、水消費を削減するための創造的な景観設計を通しての水資源保護(ゼリスケープ)を進めている。結果、カリフォルニア州の5工場で、2016年と2017年の2年間で合計20万klの水消費量を削減できた。
ネスレウォーターズは2017年、世界のボトリング工場20ヶ所でAWS認証を取得すると宣言。すでに8ヶ所(そのうち北米6ヶ所)で認証を取得した。
【参照ページ】NWNA Achieves North America’s First & Only Gold Standard Water Stewardship Certification for CA Bottling Factory
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