議決権行使助言大手米ISSは3月15日、独ESG評価oekom researchを買収したと発表した。oekom researchは、1993年設立で本社はミュンヘン。欧州の機関投資家を中心に180機関以上にESGデータを提供している。ISSグループ傘下に入った後は社名を「ISS-oekom」に変更する。世界的にESG投資が旺盛になる中、ESG関連企業や既存の金融サービス提供会社の再編が進んできている。
oekom researchは、世界5,500社のESGスコアリングや債券700件の評価を実施している。買収後も、現在のミュンヘン、パリ、ロンドン、ニューヨーク、チューリッヒの事業所はそのまま維持し、従業員110人もそのまま残る。oekom researchのRobert Haßler共同創業者兼CEOが経営を維持し、ISS-oekomのCEOに就く。
ISSは米メリーランド州に本社を置き、1985年設立。現在、世界13カ国19事務所に約1,000人の従業員を抱えており、クライアントは世界約3,000社。ISSは過去数年間、ESGサービス企業の買収を活発化させており、2015年にスウェーデンのEthix SRI Advisors、2016年にiiWisdom、2017年には米IW FinancialとスイスSouth Pole Group、2018年にはEVA Dimensionsを買収した。またISS自身も2017年9月、ベスター・キャピタル・パートナーズが同社株式をジェンスター・キャピタルに7.2億米ドルで売却し、大株主の変更があった。
【参照ページ】Deal Furthers ISS’ Responsible Investment Business Expansion
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