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【国際】PRI、アセットオーナー向けESG投資戦略策定ガイダンスを発行。推奨手法を紹介

 国連責任投資原則(PRI)は3月6日、アセットオーナー向けのESG投資戦略策定のためのガイダンスを発行した。今回のガイダンスでは、各アセットオーナーが独自のESG投資戦略を策定するための業務プロセスを指南している。

 同ガイダンスでは、業務プロセスを、「文脈理解」「ビジョン・ミッション設定」「投資方針策定」「投資・戦略選定」「実行」の5段階分け、推奨プロセスと先行事例を記載している。

 文脈理解では、今後企業のファンダメンタルを大きく揺さぶる環境、社会、政治、テクノロジーのトレンドを情報収集するところから始まる。例えば環境面では気候変動、森林破壊、社会面では不平等、食料安全保障、テクノロジー面ではビッグデータ、ソーシャルメディア、政治面では地政学的なパワーシフト等がある。同ガイダンスでは、これらを個別に理解するだけでなく、複合的に付き動かす構造的変化にも注意を払うよう促している。

 次のビジョン・ミッション策定のステップでは、先の文脈理解を踏まえ、アセットオーナーとして目指す世界観やミッションを定めていくことを推奨している。おそらくESG投資戦略策定で最も難易度が高いポイント言えるかも知れない。この段階をすぎれば、設定したビジョンやミッションに基づき、投資方針(ESGインテグレーション方針やエンゲージメント方針等)の策定。その後に、目標パフォーマンス設定や、アセットクラス選定、銘柄選定等の投資・戦略選定段階へと進んでいく。

 また今回のガイダンスでは、投資戦略策定プロセス全般に渡ってのコミュニケーションにも力点を置いている。投資戦略策定にはアセットオーナー内の幅広い関係者が関わるため、各人の役割を事前に想定しておく「コミュニケーション戦略」を十分に検討するべきだとした。

【参照ページ】PRI launches asset owner strategy guide

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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