香港特別行政区政府は2月28日、グリーンボンドを最大1,000億香港ドル(約1.4兆円)発行する計画を明らかにした。2018年から2019年の発行を予定。正式手続のため香港特別行政区立法会での審議に入る。使途は政府による環境プロジェクト実施。香港政府は、香港の金融市場の活性化に取り組んでおり、今回同時に香港での社債発行に助成金を支給する政策も発表。香港政府自身によるグリーンボンド発行は大きな政策の一翼を担うと見られる。
今回の発表は、2019年予算の発表の中で行われた。社債発行への助成金は、中国大陸や一帯一路イニシアチブに関連する60ヶ国以上の企業を対象とし、香港で初めて債券発行する企業の発行費用の半分を政府が負担する。政府予算として3年間で250万香港ドル(約3,400万円)用意した。当然、グリーンボンド発行も対象となる。
社債発行への助成金制度は、先にシンガポール政府が2017年に導入。今回、香港政府も参考にしたが、助成金対象となる社債発行は2回までという上限を設定した点はシンガポールとは異なる。詳細制度は今後設計する。
香港政府の香港品質保証局は1月3日、グリーンボンドを含むグリーンファイナンス認証制度を新たに創設。セカンドオピニオン提供サービスを開始した。香港政府は今回、同認証制度を活用した債券発行には別途助成金を支給する政策も示した。
【参考】【香港】香港品質保証局、グリーンファイナンス認証創設。グリーンボンドやグリーン融資対象
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