自動車世界大手米GMは2月28日、同社の27工場が新たに環境基準策定NSF Internationalの埋立廃棄物ゼロ(Landfill-free)認定を受けたと発表した。同社はすでにカナダ、メキシコ、南米の全工場で同認定を受けており、認定施設の数は合計142となった。同認定を受けるには、全ての廃棄物を文書管理し、電子機器廃棄物には特別な処理プログラムを導入するとともに、従業員や委託会社への研修、施設の第三者監査を受けなければならない。GMは全工場での認定取得を目指している。
すでに認定を受けているカナダのオシャワ組立工場やテクニカルセンター(オシャワ・キャンパス)では、キッチンや人通りの多い位置にゴミ箱、コンポスト、リサイクルコンテナを設置し、参加を起こしやすい設計を工夫している。結果、リサイクル率は2016年の45%から80%に向上した。南米の工場では、古いコンクリートを歩道の材料として再利用したり、塗装工程で汚れた衣服を捨てる代わりに洗濯に回す等の地道な努力を続けている。ブラジルのサン・カエタノ・ド・スル工場でも、サプライヤーが部品輸送に使っていたビニール袋をごみ箱用に再利用している。結果、年間8000枚のビニール袋を再利用できた。
現在、GMの認定工場79ヶ所では、平均で96%の廃棄物をリユース、リサイクルまたは堆肥化しており、残り4%はエネルギー源として利用している。さらに、サプライヤーにもトレーナーとして派遣し改善を指南している。米国企業等による持続可能な開発イニシアチブ「U.S. Business Council for Sustainable Development」の産業廃棄物の資源化・収益化のための知見共有プラットフォーム「Materials Marketplace」も主催している。
【参照ページ】General Motors Expands Landfill-Free Efforts Globally
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