インドの国立証券取引所(NSE)、ボンベイ証券取引所(BSE)、メトロポリタン証券取引所(MSEI)は2月9日、海外の証券取引所やインデックス開発会社、取引プラットフォームへの市場データ提供を停止すると発表した。ETFやETNに関するデータの提供も中止される。インド政府は、シンガポールやドバイとの競争に勝つために必要な措置と3証券取引所の決定を支持。一方、インデックス開発大手は、インドの金融市場にとって悪影響だと批判している。
今回の決定により、各証券取引所の株式インデックスをベンチマークとする海外のETFやETNの運営が難しくなる。インデックス開発世界大手米MSCIは2月15日、新興国市場インデックスに占めるインド銘柄の構成比率を見直す可能性を示唆した。
今回の決定の裏には、インドのモディ首相が出身州グジャラート州で建設を進めている国際金融センターがあると見られている。インド政府や証券取引所は、成長市場であるインド証券をインド国内で取引されるようにするため、新国際金融センターに海外の主要な関係者を呼び込みたい考え。そのため、海外の取引所や取引プラットフォーム、またはインデックス開発会社が、インド国外でインド証券取引を行うことを牽制したと見られている。
【参照ページ】New Anti-Competitive Measures Impacting the Indian Equity Market
【参照ページ】Indian exchanges cut ties to foreign bourses after government nod
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