内閣府と経済産業省は2月13日、宇宙関連ベンチャー企業の創出や育成を図るため、スタートアップと投資家をマッチングするためのプラットフォーム「宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム(S-Matching)」を創設すると発表した。スタートアップがアイデアや事業プランを投稿し、参加が認められた投資家が閲覧できるようにする。
日本政府は、2016年に「宇宙基本計画」を閣議決定し、宇宙安全保障の確保、民生分野の宇宙利用促進等の宇宙政策を推進している。企業の動きでも、先日、米スペースX社が最先端の大型ロケット「ファルコン・ヘビー」の打ち上げに成功したり、ロシアではロケット打ち上げビジネスが活発化するなど、市場が形成されつつある。同取り組みには、政府関係機関からも、日本政策投資銀行(DBJ)や産業革新機構(INCJ)が資金面で支援、宇宙航空研究開発機構(JAXA)も新事業発掘支援等を実施している。
今回のS-Matchingは、宇宙ビジネスの担い手を期待されるスタートアップに、投資家とのアクセスを容易にし、同分野に資金動員を図る狙いがある。投資家には、エンジェル投資家やベンチャーキャピタル(VC)だけでなく、事業会社ベンチャーキャピタル(CVC)、生保等のアセットオーナー、銀行、商社も対象としている。参加する投資家は事前に申請し、審査基準を満たすと判断されると「投資家等グループ」として名簿に載ることができる。現在、参加投資家を募集中。
スタートアップ側も、S-Matchingに参加するためには、事務局によるフィルタリングを受け、通過すると参加者のみが見られるサイトに掲載される。
【参照ページ】「宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム(S-Matching)」を創設し、入会の案内を開始しました
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