蘭サーキュラーエコノミー推進シンクタンクCircle Economyは1月22日、世界全体のサーキュラーエコノミーの状況をまとめた報告書「The
Circularity Gap Report」を発表した。サーキュラーエコノミーは、資源を使い切る経済ではなく、資源を「削減(Reduce)」「再利用(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」等をし廃棄物を出さない経済のこと。世界全体の資源循環率はわずか9.1%だった。
今回の報告書は、サーキュラーエコノミーのマクロ状況を概観した先進的なものと言える。同報告書は、鉱物、鉱石、化石燃料、バイオマスについて採掘から加工、生産、供給、使用、廃棄までのライフサイクルを分析。世界経済全体に投入されている資源量を92.8Gtと算出。そのうち廃棄物から循環投入された資源量はわずか8.4Gt(9.1%)だった。資源の内訳では、採掘・採取資源のうち、鉱物が37.8Gt、鉱石が9.5Gt、化石燃料が16.6Gt、バイオマスが28.7Gt。循環投入の手法では、リサイクルがわずか1.4Gt、バイオガス化が1.7Gt、土地還元が1.6Gt、水処理が3.6Gt、分解が0.1Gtだった。
同報告書は、今後の提言として、世界規模でのイニシアチブを設立し、国際的なゴールを設定することを掲げた。Circle Economyには、ebay財団、C&A財団、ゴールドシュメディング(ランスタッド創業者)財団等の企業関連財団も多く資金拠出している。
【参照ページ】THE CIRCULARITY GAP REPORT: OUR WORLD IS ONLY 9% CIRCULAR
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