国連気候変動枠組条約(UNFCCC)事務局は1月26日、次回COP24での「タラノア対話」を円滑に進めることを目的としたポータルサイトを開設した。タラノア対話は、各国に二酸化炭素排出量削減目標の上積みを促す対話プロセスで、2017年11月のCOP23ボン会議で議長国フィジーが提案し決まった。「タラノア」とは、フィジーの伝統的な対話方法で、誰も拒まない、オープンで建設的な対話を意味する。
新たなポータルサイトでは、パリ協定の目標遵守に向け現状の取決めを公開するとともに、各国、企業、投資家、自治体、NGO等全ての関係者に対し、タラノア対話での交渉に向けた提案やアイデアを投稿できるフォームを用意した。投稿では、「現状(Where are we?)」「将来像(Where do we want to go?)」「実現方法(How do we get there?)」の3つの観点に関するものであればなんでも可。また投稿された内容もポートルサイト上で公開される。
パリ協定は、世界の平均気温の上昇を産業革命以前より2℃以下、さらには1.5℃以下に抑えることを目標としている。しかし、現時点で各国が自主的に策定し事務局に提出した二酸化炭素排出量削減目標(NDCs)ではその目標に届かない。タラノア対話では、参加国がさらに高い目標を設定することを目指している。
【参照ページ】UN Opens Talanoa Dialogue Portal, Aiming for Higher Climate Ambition
【ウェブサイト】Talanoa Dialogue Portal
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら