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【国際】MSCI、2018年の5大ESG投資トレンドを予想


 投資インデックス開発世界大手米MSCIは1月16日、2018年のESG投資の5つのトレンド予想を発表した。MSCIは、毎年年初に同様のESGトレンド予想を発表している。

1. 新興国の企業マネジメントの質の変化

 拡大を続ける新興国市場への投資において企業のESG評価がますます使われるようになる。変化が激しい新興国市場の投資では、ESGリスクを見極める力がとりわけ重要となる。MSCI ACWIインデックスに採用されている新興国企業のうち15%はすでにMSCIのESG評価を受けている。特に新興国企業は、現地政府が形成する事業環境に左右されるところが多く、企業のESG評価では、現地国のESG評価を考慮することが多い。

2. 気候変動のシナリオテスト

 金融安定理事会(FSB)の気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)のガイドライン発表以降、投資家の間で気候変動リスクへの関心がますます高まっている。さらに、投資家は、気候変動リスクの考慮を、個別企業の二酸化炭素排出量から、アセットクラス全体のマクロ・エクスポージャーに拡大していく。現在、先進国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、不動産のいずれの主要なアセットクラスでも、気候変動の悲観的シナリオにおいて高リスクを負う国への投資割合が40%を超えている。

3. 債券へのESG投資の拡大

 株式に比べ、債券投資ではESG投資の浸透が遅れていたが、先進的なアセットオーナーが債券でもESG投資を導入し始めたことで大きく前進しつつある。最近の研究では、ESG評価が低い企業は、高い企業に比べ3倍以上もイベント・リスクを抱えている。

4. 企業のサステナビリティ情報開示の先行き

 投資家は企業に対し、さらに多くの情報開示を要求するようになる。これまでは企業の自主的情報開示によるデータを投資家が活用するという状況だったが、今後は投資家が必要とするデータを企業に開示するよう要求していく流れが強くなる。

5. 人間の時代

 人工知能(AI)が発達し、人間には高いスキル分野での価値創造が求められるようになってきた。そのため、企業のESG評価の中でも、人材価値に対する関心がますます強まっていく。

【参照ページ】2018 ESG TRENDS TO WATCH

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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