Skip navigation
サステナビリティ・
ESG金融のニュース
時価総額上位100社の96%が
Sustainable Japanに登録している。その理由は?

【マレーシア】証券委、ファンドのESGガイドライン策定。SRIイスラム債のハブ目指す

 マレーシア証券委員会(SC)は12月19日、ファンドに対するESGガイドライン「Sustainable and Responsible Investment Funds」を制定した。SC監督下にあるユニット型投資信託、不動産投資信託、上場投資信託(ETF)、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティを対象とし、ファンドに「SRI(Sustainable and Responsible Investment)」ラベルを付けるための基準を示した。

 同ガイドラインは、SRIラベルのためのファンド認定基準と必要な報告・情報開示基準も示している。マレーシア税当局は、SRIファンドに対する税控除政策を発表しており、SCが基準を定めたことで、SRIファンドの設定が進むと見られている。

 同ガイドラインの大きな特徴は、一般的なファンドだけでなく、イスラム教国のマレーシアでも興隆しているイスラム債(スクーク)を対象としたファンドにも適用されること。イスラム債をSRIの一つと捉えた場合、マレーシアはアジアのESG投資市場(520億米ドル)のうち、日本に次ぐ市場シェア30%を占める。さらに世界第2位のイスラム債市場(560億米ドルのうち29%)。イスラム債にも適用できるファンドESGガイドラインが誕生したことで、グリーン・イスラム債発行やSRIイスラム債への投資促進を目指す。

 SCが、2011年に発表した「資本市場マスタープラン」では、SRIをマレーシア資本市場発展の重要なドライバーとして捉えてた。2014年の「SRIスクーク(イスラム債)フレームワーク」では、SRIのコンセプトとイスラム法(シャリーア)の規定を統合させたルールを制定した。2017年7月には、「SRIスクークフレームワーク」に基づき、マレーシアで世界初のグリーン・イスラム債が発行された。

【参照ページ】The SC Continues to Drive Sustainable and Responsible Investment (SRI), Issues New Guidelines on SRI Funds

author image

株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

この記事のタグ

Sustainable Japanの特長

Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。

  • 時価総額上位100社の96%が登録済
  • 業界第一人者が編集長
  • 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
  • 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする

※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら

"【ランキング】2019年 ダボス会議「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」"を、お気に入りから削除しました。