フェアトレード国際団体フェアトレード(FLO)インターナショナルは1月12日、フェアトレードを推進するため、欧州とアジアで2つのプロジェクトを新たに発足した。
フェアトレード・インターナショナルは、世界各地のフェアトレード機関の連携組織として1997年に設立。本部はドイツ。ボン。フェアトレード・ラベルを管理する機関は現在、欧州18ヶ国、米国、カナダ、日本、韓国、台湾、香港、フィリピン、インド、オーストラリア、ニュージランド、ブラジル、南アフリカ、ケニアにある。
欧州では、欧州8ヶ国のフェアトレード・ラベル管理機関等と協力し、新プロジェクト「Trade Fair – Live Fair」を立ち上げる。EUがDEAR案件として580万ユーロ拠出する。同プロジェクトは、国連持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任とつかう責任」の達成を目指し、今後3年間、啓蒙、アドボカシー、調査等を展開していく。欧州市民約29万人、欧州議会議員70人、25自治体、政策担当者4,000人、企業2,000社へアプローチしていく予定。
アジアでは、フェアトレード・インド、フェアトレード・ドイツ、ブータン商工会議所、Max Havelaar Franceと協働し、今後4年間、小規模農家支援を展開する。EUがSwitchAsia案件として100万ユーロ拠出する。同プロジェクトでは、都市部消費者40万人、学校50校、大学2校、ビジネススクール5校、企業10社、町4ヶ所、小規模農家6,800人を代表する15の農業団体にアプローチする。これにより、インドで新たなフェアトレードのサプライチェーンを構築するだけでなく、フェアトレードをブータンやインドネシアにも広げる。フェアトレード・インターナショナルは、2016年から2020年までの5か年計画の中で、インド農家への新たな市場提供、地域を超えたフェアトレード機関との連携を目標に掲げている。
【参照ページ】Fairtrade Announces Two New Initiatives Supported by European Union
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