インパクト投資推進の国際イニシアチブGlobal Impact Investing Network(GIIN)は1月11日、インパクト投資家が投資先からのエグジット後も投資先企業の持続可能なインパクトを確保するための戦略を記したレポート「Lasting Impact: The Need for Responsible Exits」を発行した。発行には、米国際開発庁(USAID)も協力した。
GIINの2016年版インパクト投資家調査によると、80%以上のインパクト投資家は、エクジット後もインパクトを継続させることに責任があると回答している。同レポートは、インパクト投資家と起業家30人以上にインタビューと過去のケーススタディを基に、投資前、投資実行時、投資期間中の3段階において可能な戦略をまとめた。
まず、投資前の段階では、投資候補先のビジネスモデルを入念に分析し、社会的インパクトを生み出す仕組みがビジネスモデルに組み込まれ、長期的に実行可能であるかを確かめる。投資実行時には、投資期間や償還条件を調整し、投資先の戦略・成長目標が社会的インパクトに結び付くように促していく。そして、投資期間中は、投資先の経営陣と積極的にコミュニケーションをとり、社会的インパクトを生み出す企業方針やアクションを導入していく。さらに、目標を共有できている経営陣の布陣を維持し、またインパクトを継続できる売却先を選定するで、エグジット後も、長期的なインパクトを確保することができる。
【参照ページ】New Report Provides Insight Into Replicable Practices For A Critical Phase Of Impact Investments
【レポート】Lasting Impact: The Need for Responsible Exits
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