米再生可能エネルギー開発大手SolarReserveは1月9日、オーストラリアの南オーストラリア州で進める150MWの太陽熱発電所「オーロラ・ソーラー・プロジェクト」が、州政府から開発許可を受けたと発表した。完成すると世界最大の太陽熱発電所となる。今後、最終許可判断が2018年前半に下される予定。
同発電所は、ポート・オーガスタ市の北30kmの場所に建設予定。南オーストラリア州当局から環境やコミュニティ、社会インパクトのアセスメントを受け、建設を許可を得た。SolarReserveは、プロジェクト実施にあたり、地域コミュニティとの連携を積極的に行い、環境へのインパクトを最小化し、コミュニティへのプラスのインパクトを最大化することを約束。ポート・オーガスタ市や南オーストラリア州だけでなく、先住民であるバーンガーラ族アボリジニのコミュニティからも支持を得た。州政府は、同プロジェクトにより、6億5,000万豪ドルの投資や700人の雇用創出、そして市場競争によるエネルギー価格の低下に期待をかける。
同プロジェクトの特徴は、溶融塩を使って昼間発電した電力を蓄電し、夜間利用に回せること。南オーストラリア州の35%にあたる23万世帯が夜間8時間に消費する電力に相当する1,100MWhの蓄電能力がある。
雇用創出では、発電所建設に30ヶ月のフルタイム雇用650人、完成後の発電所稼働でフルタイム雇用50人で、合計700人を見込む。さらに、発電所建設に必要な設備やサービスは南オーストラリア州内から調達する予定で、間接的なものも含めると4,000人の雇用創出効果がある。
【参照ページ】SOLARRESERVE ACHIEVES KEY MILESTONE IN DEVELOPMENT OF SOUTH AUSTRALIA’S FIRST SOLAR THERMAL POWER STATION
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