スイス運用大手UBSアセット・マネジメントは1月8日、ジェンダー平等とサステナビリティをテーマとするアイルランド籍UCTIS上場投資信託(ETF)「Global Gender Equality UCITS ETF」を発表した。同社によると同様の投資信託は世界初。ETF開発では、UBSグループのプライベートバンク子会社UBSウェルス・マネジメントも協力した。
同ETFは、ジェンダー平等を考慮した株式インデックス「Solactive Equileap Global Gender Equality 100 Leaders」に連動。同インデックスでは、「平等な報酬」「ワーク・ライフ・バランス」「情報の透明性とアカウンタビリティ」「ジェンダー・バランス」「サステナビリティ・ポリシー」等19の基準に従って世界100企業を選定。他のジェンダー平等型株式インデックスと比べ、考慮範囲が幅広い。また、一銘柄がETF全体に占める割合は3%を超えないように設計されている。
同ETFより得られる手数料収入のうち5%は、UBSの財団「UBS Optimus Foundation」に投資され、国連持続可能な開発目標(SDGs)の目標5「ジェンダー平等を実現しよう」に沿ったプロジェクトを支援する。
UBSウェルス・マネジメントは最近、「FTSE Developed World Index」構成銘柄を分析。役員や上級幹部の20%以上が女性である企業の財務パフォーマンスは、そうでない企業に比べて優れていることがわかった。また、全ての幹部の30%以上を女性が占める企業や、全体の40%から60%を女性従業員が占める企業についても同様の傾向があるという。
UBSアセット・マネジメントは、2011年以来、ESG投資ETF商品を43開発しており、運用総額は27億米ドルに上る。UBS Wealth Managementは、ジェンダー平等を注力分野と定め、2017年、女性クライアントの拡大や業界を女性に働きやすさ向上のための5カ年計画を策定した。
同ETFは、アイルランド、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、スペイン、ポルトガル、オランダ、ルクセンブルク、スウェーデン、オーストリア、リヒテンシュタインで販売される。
【参照ページ】UBS announces launch of new Global Gender Equality UCITS ETF
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