中国国務院工業情報化部は12月14日、人工知能(AI)産業を発展させる2020年までの3カ年計画「促進新一代人工智能産業発展三年行動計画(2018-2020年)」を省、自治区、直轄市等の政府に通知した。中国国務院は今年7月、中国を2030年までにAI分野で世界のリーダーとなるため、巨額の新規投資を行う計画を発表していた。今回の通知はそれを具現化したもの。
同行動計画では、行動目標として4分野を定めた。
- 製品分野:AI自動車、AIロボット、無人航空機、AIを用いた医療画像解析の臨床活用、動画・画像認識、AI音声、AI翻訳等で世界をリード
- 核インフラ分野:AIセンサーの設計、ファウンドリ、テスト技術の向上、ニューラルネットワーク処理チップの量産、技術促進のためのオープンソース型プラットフォームの整備
- 製造分野:AI製造ライン、複雑な状況把握、人との機会の新たな協働、予知保全等AI工場モデルの進展
- 関連分野:データベースの標準化、試験の標準化、AI標準フレームワークの設定、初期的な安全・試験評価システムの整備
製品分野については、2020年までの目標も同時に設定した。AI自動車では、運転手が必要でなくなる「自動運転レベル4(高度自動運転)」を実現するためのリアルタイム高度AI自動車のプラットフォームや、関連分野の標準化作業を進めていく。無人飛行機では、2020年までに機体の傾きを0.005度レベルで感知し、機体周辺の障害物を360度検知できる技術を開発し、制度面でも無人飛行機の飛行制限区域の設定等を進める。その他の製品分野でも、AI精度レベルの達成目標等を掲げた。
【参照ページ】工业和信息化部关于印发《促进新一代人工智能产业发展三年行动计划(2018-2020年)》的通知
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