国際環境NGO世界自然保護基金(WWF)は11月29日、紙・パルプ世界大手の2017年度環境評価「Environmental Paper Company Index 2017(EPCI)」を発表した。EPCIは2年毎に発表され今回が5回目。WWFは評価に当たり、世界大手100社に質問票を送付。今回は35社が回答した。35社を合わせると、世界のティッシュ生産の26%、グラフィックペーパーの23%、新聞紙の17%、包装紙の9%、パルプの15%を占める。
今回参加したのは、欧州17社、北米9社、南米6社、アジア2社、アフリカ1社。日本企業は質問票を受けた100社に入っていない。質問票には約50の質問がある。評価手法は、紙繊維調達の森林生態系インパクト35%、水質汚染や二酸化炭素排出等の排出物が35%、環境マネジメントシステムと報告が30%。評価は全て質問票の回答のみに基づき、WWFが回答内容を独自に裏取りしにいくことはしていない。
評価結果は、各社毎に、ノート類、新聞、パッケージ、パルプ、ティッシュの5品目ごとに3つの観点毎の点数と総合点が付けられている。
今回もEPCI初参加の企業が多くみられる中、南米企業の高い参加率が目立つ。今回は同地域で生産される紙パルプ生産の50%を占める企業が参加した。南米は、世界のパルプ生産の33%を占め、その半分以上が中国と欧州に輸出されている。
【参照ページ】Over half of South America´s Pulp and Paper Production rated on WWF´s Environmental Paper Company Index
【評価】Environmental Paper Company Index 2017
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