仏保険業界団体のフランス保険協会は12月7日、気候変動対応を進めるため、新イニシアチブを発足した。加盟企業に3つの行動を呼びかける。フランス保険協会には、同国保険会社280社が加盟。加盟企業の保険市場カバー率は99%以上。
1つ目は、石炭火力発電の新設を止めると明言しない電力企業から投資を引き上げ(ダイベストメント)。さらに投資ポートフォリオの石炭エクスポージャーを分析し、電力・熱エネルギーに占める石炭の割合が多い企業に対する投資基準を定めることも求めた。
2つ目は、今後の生命保険販売時に、ユニット・リンク保険商品(運用実績により保険金や解約返戻金の額が増減する変動保険)のラインナップに、ESG投資で運用する商品を加えること。
3つ目は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)ガイドラインに沿った情報開示をエネルギー業界と交通関連業界に求めていくこと。フランスの大企業社長団体である「フランス企業運動(MEDEF)」と協働し、2018年までに両業界にTCFDに沿う情報開示を求め、情報を投資家と保険会社で共有していくことを求めた。さらに、他の業界についても順次適用していく可能性も見せた。
【参照ページ】Insurers announce three new initiatives in support of the fight against climate change
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