世界保険大手スイスのチューリッヒ保険は11月23日、ESG投資実施の一環として、インパクト投資での運用額を2倍にし、インパクト目標を設定する発表した。チューリッヒ保険は、グリーンボンドを20億米ドル分購入するなどインパクト投資を実施してきたが、インパクト投資額を2倍以上の50億米ドルにまで増やす。さらに、インパクト目標として、二酸化炭素排出量500万t削減、毎年500万人の生活改善を掲げた。同社によると、投資ポートフォリオのインパクト目標を掲げる民間投資家は同社が初。
チューリッヒ保険は、インパクト目標の達成に向け、異なるアセットクラスでの投資を進める。
- グリーンボンド:今後もグリーンボンド購入を継続
- ソーシャル/サステナビリティ・ボンド:現在の投資額3.5億米ドル。今後も継続
- プライベートエクイティ:現在のPEファンド投資額1.16億米ドル。目標インパクトの10%をPEで実現
- 他のアセットクラス:新たな可能性を検討
同社のESG投資に対する姿勢に対し、国連環境計画(UNEP)のエリック・ソルヘイム事務局長は、「チューリッヒ保険は、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)の持続可能な保険原則(PSI)署名だけでなく、実際に行動を起こしている。投資ポートフォリオに対するインパクト目標設定、石炭関連企業への投資・保険引受停止、洪水対策の強化等、高いインパクトをすでにもたらしている。これらは私達が金融機関に期待するリーダーシップや幅広いトレンドの一種つ」と高く評価している。
【参照ページ】Zurich increases its commitment to impact investments and introduces impact targets
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら