米運輸大手UPSは11月20日、エネルギー分野プライベート・エクイティEnvironmental Energy Capital完全子会社のBig Ox Energyから、再生可能天然ガス(RNG)を2024年まで年間1,000万ガロン(約3,785万l)購入すると発表した。同分野への一企業の投資額としては過去最大。再生可能天然ガスとは、化石燃料ではなく、農場、廃棄物処理場、牧場等から出るバイオメタンガスのこと。
USPは今年初めにも、AMP Energyから今後5年間毎年150万ガロン(約570万l)の再生可能天然ガスを購入することでも合意。こちらのガスは、米インディアナ州のFair Oaks牧場の牛から出るガスを活用する。
UPSは再生可能天然ガスを用いることで、ディーゼル燃料を使用している現状と比べ、ライフサイクル全体で90%二酸化炭素排出量を削減できると試算している。同社は同社車両40%以上を2025年までにガソリンやディーゼル以外の燃料で走らせることを目標に掲げている。同社はすでにガス自動車5,200万台を走らせており、2016年には車両燃料の天然ガス消費量は6,100万ガロン。そのうち再生可能天然ガスの量は460万ガロン。2017年には再生可能天然ガスの量を1,400万ガロンにまで高める。すでに9,000万米ドル(約10兆円)を投じて、圧縮天然ガスステーション6ヶ所、圧縮天然ガストラクター390台、液化天然ガス車両250台を建設・購入する投資計画も発表している。
【参照ページ】UPS Agreement for 10 Million Gallon Equivalents a Year with Big Ox Energy is its Largest Commitment to Date
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら