世界40都市の気候変動対応ネットワークC40は11月16日、カーボン・ニュートラルと強靭な都市再生分野の公募コンテスト「Reinventing Cities」を実施すると発表した。参加都市が中心となって再活性化が必要な都市スペースを特定し、建築家、都市計画専門家、設計者、デベロッパー、起業家、環境活動家、地域団体、芸術家から再活性アイデアを募る。
同コンテストにすでに参加を決めたのは、米サンフランシスコ、米シカゴ、米ヒューストン、メキシコシティ、仏パリ、スペイン・マドリード、伊ミラノ、ノルウェー・オスロ、アイスランド・レイキャビク、ブラジル・サルヴァドール、ブラジル・リオデジャネイロ、ペルー・リマ、エクアドル・キト、ニュージーランド・オークランド、南アフリカ・ケープタウンの15都市。すでに46の再活性化対象場所が特定されている。応募締切は2018年4月20日。
再活性対象場所に指定されたのは、建造物がない区画、廃墟ビル、旧空港、歴史的建造物、未利用駐車場、未利用焼却炉、未利用埋立地等。これらの場所を現地行政と協働して再活性化し、気候変動や都市レジリエンスを向上するためのモデルケースを構築する。コンテストでは、造形レベルの高い建築物と地域へ具体的に貢献できるアイデアが評価される。
今回のコンテストは、パリ市長かつC40会長であるアンヌ・イダルゴ氏の提唱で2015年にパリで開催されたReinventing Parisスキームの成功が元になっている。Reinventing Parisでは、パリ市内の公共スペース22ヶ所、合計25万m2が、持続可能で気候変動対応力を高めるものに転換された。
【参照ページ】Reinventing Cities: C40 Launches Competition for Global Cities to Pave the Way to a Sustainable Future
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