製薬世界大手スイスのノバルティス、米国臨床病理学会(ASCP)、アメリカがん協会(ACS)は11月15日、サブサハラ・アフリカでのがん治療アクセス向上で協働すると発表した。現在、同地では、クリントン元大統領一家の財団「クリントン財団」が展開するクリントン・ヘルス・アクセス・イニシアチブ(CHAI)が安価ながん治療薬を普及させているが、今回の3者の協働は、CHAIの活動を補完するものとなる。
協働の中で、ノバルティスは、技術的な活動を支援するため資金提供する。ASCPはエチオピアとタンザニアの2つの病院で免疫組織染色(IHC)のスキル開発を進める。ACSは、エチオピア、タンザニア、ウガンダのがんセンターに対し、生体検査サンプルの輸送品質向上や化学療法に関する研修を支援する。今回のイニシアチブは、サブサハラの他の国にも活動を広げるためのパイロットプロジェクトと位置づけられている。エチオピア政府は2020年までにがん治療センターを5ヶ所新設する計画があり、それにも活かす。
がんはサブサハラで近年増加しており、毎年約65万人ががんを患い51万人が治療を受けられず命を落としている。アフリカの死因のうち3分の1ががん。その多くは早期発見により治療可能だと言われている。
【参照ページ】Novartis, ASCP and ACS join forces to fight cancer in Ethiopia, Uganda and Tanzania
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