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【オーストラリア】QBE保険、ジェンダー平等ボンド4億米ドル発行。ジェンダー平等の高い企業社債に投資

 オーストラリア保険大手QBE保険グループは11月16日、同社が策定したボンド基準「ジェンダー平等ボンドフレームワーク」に適合するソーシャルボンド型銀行資本手形を4億米ドル(約450億円)発行した。利回り5.25%の永久債。約7年半後の2025年5月16日に最初の償還オプション行使日が設定され、それ以降は5年毎にオーストラリア健全性規制庁(APRA)の承認の上で利回り等の条件が改めて設定される。またAPRAがQBE保険グループの事業存続が不可能と判断すれば、永久債は全て普通株式に転換または償却される。主幹事は、モルガン・スタンレー、HSBC、クレディ・アグリコル。

 今回のソーシャルボンドの使途は、「ジェンダー平等ボンドフレームワーク」の使途基準に適合する企業が発行する社債への投資。「ジェンダー平等ボンドフレームワーク」では、投資基準として、(1)国連ウィメンと国連グローバル・コンパクトが共同で策定した「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」に署名している企業、(2)国際NGOのEquileapが発表する「2017 Gender Equality Global Report and Ranking」にランクインしている企業、の(1)と(2)双方を満たす企業の社債のみに投資すると定めている。

 セカンドオピニオンを提供したサステイナリティク(Sustainalytics)は、今回のソーシャルボンドについて、国際資本市場協会(ICMA)のソーシャルボンド原則(SBP)2017が使途としてジェンダー平等を認めていること、さらにジェンダー平等の分野は短期的プロジェクトを使途にすることが難しいこと等を総合的に判断し、SBP 2017に適合するとの判断を下した。

 ジェンダー平等ボンドは、今年3月に豪ナショナルオーストラリア銀行(NAB)が豪ドル建てで発行し、世界のジェンダー平等ボンド第1号となった。今回のQBE保険グループは豪ドル建て以外の通貨での発行として第1号となる。

 同ボンドに対しては、発行時に発行額の20倍以上となる82.5億米ドルの注文が入り、機関投資家が非常に高い関心を示した。

【参照ページ】Perpetual Fixed Rate Capital Notes Pricing Announcement
【ガイドライン】ジェンダー平等ボンドフレームワーク
【セカンドオピニオン】QBE INSURANCE GROUP GENDER EQUALITY BOND

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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