オランダ銀行大手ラボバンクは10月16日、国連環境計画(UNEP)と共同で農業のサステナビリティ向上のための融資制度「Kickstart Food」を10億米ドル(約1,120億円)でスタートさせると発表した。まずは土地復旧や森林保護に主眼を置く。ラボバンクは、オランダの農業金融機関として1970年に設立。現在は中小企業事業ローンや不動産ローンも手がけ、世界40ヶ国以上に支店を持つ。
ラボバンクとUNEPは今後3年間に渡り、 地球環境、廃棄物、安定性、栄養の4分野で活動を展開する。今回発表の制度は、そのうち地球環境分野での活動となる。廃棄物では食品サプライチェーン全体での食糧廃棄物の削減、安定性では食品・農業業界の耐性向上、栄養では健康でバランスの良い摂食をテーマとしていく。
ラボバンクは、2050年までに食糧生産性を60%以上向上させるとともに、環境フットプリントを50%削減することを目標として掲げている。同社はこの目標を達成するため、世界自然保護基金(WWF)やWBCSD(持続可能な開発のための経済人会議)ともすでに協業している。
【参照ページ】Rabobank and UN Environment kick-start $1 billion program to catalyze sustainable food production
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