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【国際】セクハラ・性的暴行被害告発「Me Tooキャンペーン」、世界的に拡大。大臣も辞任

 セクハラ被害をツイッター上で申告する運動「Me Tooキャンペーン」が、今年10月から世界的に広がっている。ツイッター上で「#MeToo」というハッシュタグを付け投稿する運動で、すでに数百万人が申告している。

 Me Tooキャンペーンは、10月10日にニューヨーク・タイムス紙が、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ事件を報じ、匿名ユーザーがセクハラ被害女性に「Me Too」とセクハラ被害を申告するよう呼びかけたことに端を発する。10月15日には、ハリウッド女優のアシュレイ・ジャッドやローズ・マッゴーワンがハーヴェイ・ワインスタインからセクハラを受けていたことを「#MeToo」ハッシュタグを付けツイッターに投稿したことで一気に火がついた。

Me Tooキャンペーンは、映画関係者、音楽関係者、俳優、政治家、企業経営者のセクハラを次々と告発していく動きとなり、英国ではファロン国防相やウェールズ自治政府のサージェント大臣が辞任。サージェントは11月7日、自宅で死亡しているのが確認された。グリーン筆頭国務相、ガルニエ国際貿易省政務官等もセクハラの疑いがかかっている。

 同キャンペーンは11月12日、米ロサンゼルス・ハリウッドでの大規模デモ行進にも発展。「私も被害者!」や「ノーモア性暴力!」と訴えるTシャツやプラカードに主張を書き込んだセクハラや性暴力の被害者やそのサポーターたち数百人が、ドルビー劇場前に結集し、CNNビルに向かってサンセット通り、カウエンガ通りを行進した。発端となったハーヴェイ・ワインスタインが過去30年にも渡りセクハラを続けていながら「公然の秘密」として封じられていたことが深刻な問題と認識されている。

 ビジネス界でも、著名なベンチャーキャピタル「500 Startups」のデイヴ・マクルーア創業者が今年7月、投資を受けたい女性起業家にセクハラや性的暴行をしたとして今年7月辞任。同様に「Binary Capital」のJustin Caldbeck共同創業者も辞任し、有力投資家のChris Saccaも投資事業から離れた。これを契機にカリフォルニア州では起業家と潜在的投資家のセクハラを厳しく禁止する州法案が検討されている。

 米連邦議会上院も11月9日、上院の全職員とインターンに対し2年毎に反ハラスメントの研修を義務づける決議案を採択。さらに、セクハラ問題に対処する2つの法案の成立に向け、手続きが進められている。

【参照ページ】Sparked by #MeToo campaign, sexual assault survivors rally and march in Hollywood
【参照ページ】Harvey Weinstein Paid Off Sexual Harassment Accusers for Decades
【参照ページ】Female lawmakers, staffers and lobbyists speak out on 'pervasive' harassment in California's Capitol
【参照ページ】House and Senate Are ‘Among the Worst’ for Harassment, Representative Says

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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