カナダ森林保護NGOのCanogyは11月1日、ビスコース繊維原料の世界大手11社の森林保護ランキングレポート「Hot Button 2017」を公表した。レーヨン・ビスコース繊維は木材パルプを原料としている。ランキング発表は2016年に開始され、今回が2回目。Canopyの活動は、リーバイ・ストラウス、H&M、マークス&スペンサー、ZARA展開のインディテックス等も協力している。同ランキングは、世界アパレルブランド、小売、デザイナー105社が活用しているという。
- アディチャ・バーラ・グループ(インド)21点
- レンチング(オーストリア)20.5点
- 唐山三友集団興達化繊有限公司(中国)14点
- 富麗達集団(中国)13.5点
- Sateri(中国)9.5点
- 山東雅美科技有限公司(中国)7点
- 中国恒天集団恒天海龍(CHTC Helon)(中国)6点
- 新郷白鷺化繊集団(中国)6点
- 南京化繊(NCFC)(中国)6点
- 江西翔盛集団(中国)-1点
- 江蘇澳洋科技(中国)-5点
ランキングでは、森林保護への取り組み、代替品活用、木材パルプ調達方針、サプライヤーへの改善主導、情報開示、第三者認証、原生林等物議を醸す地域での事業運営の観点で評価され、満点は35点。30点以上で「濃グリーン」、20点以上で「薄グリーン」、10点以上で「イエロー」、それ未満は「レッド」のカテゴリーが付けられる。今年の特徴は、
- <世界シェア25%の最大手アディチャ・バーラ・グループとレンチングが「薄グリーン」取得
- 中国唐山三友、富麗達、Sateriの3社は、Canopyの独自監査「CanopyStyle Audits」を申請
- 11社のうち1位から5位SateriまではCanopyの独自監査「CanopyStyle Audits」を実施または実施予定
- 2社は調査に回答せず、最も低い「レッド」を取得
- ENKAが新たにCanopyStyleイニシアチブに参画
- 3社がパルプ・サプライヤー情報をウェブサイトで公開
【参照ページ】The Hot Button Issue Report for 2017 – A Ranking of Global Viscose Producers
【レポート】The Hot Button Issue 2017
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら