金融世界大手英バークレイズは11月6日、ユーロ建てグリーンボンドを発行した。英国銀行が英国資産を使途とするグリーンボンドを発行するのは初。発行額は5億ユーロ(約663億円)。償還は2023年。MREL(適格債務最低基準)適用の無担保債権。表面利回りは0.625%。セカンドオピニオンはカーボン・トラスト。発行ガイドラインは国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)を活用。気候債券イニシアチブ(CBI)からグリーンボンド認定も受けた。同ポンドには発行額の3倍以上となる18億5,000万ユーロの注文が入り、英国投資家のグリーンボンドへの関心が非常に高いことが伺えた。
このグリーンボンドの使途は、イングラントとウェールズ地方における低炭素建造物に対する住宅ローンの原資。ローンの対象となる建築物は、エネルギー効率が対象地域で上位15%に入るものに限定される。同社は政府に登録されている住宅燃費データ「Energy Performance Certificate」を使い、対象住宅を特定する。
英国は、グリーンボンド発行でG20諸国やEU各国より遅れを取っており、バークレイズのグリーンボンド発行に他の金融機関が続くことが期待されているる。同社は、政府主導のグリーンファイナンス・タスクフォースのメンバーに選出されており、国内におけるグリーンボンド発展の中心となっている。
【参照ページ】UK first as Barclays issues €500m Green Bond
【フレームワーク】Barclays Green Bond Framework
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