IT世界大手独SAPは10月31日、災害時の効率的な人道支援を可能にするブロックチェーン技術を活用したアプリのデモ版を開発した。人道支援の際に、各方面から集まる救援物資を必要な場所に必要な量届けられるようにする。
これまで災害時には、政府機関、企業、個人から物資が集まるものの、迅速に分配し、現地に届けることが困難だった。今回SAPが開発した技術では、物資提供者、政府、NGO、インフラ事業者、医療関係者、市民らが、簡単に物資の需要と供給に関する情報をモバイルアプリ上に登録することができる。データ登録やデータ管理は、情報改竄が難しいブロックチェーン技術を用いることで、信頼性の高い状態での情報流通が可能となる。
基本的なフローは、まず救援物資を必要としている人や支援者が、モバイルアプリで必要物資のデータを登録。次にシステムが救援物資提供者の情報を探索し、最短ルートで届けられる物資提供者を自動的に割り出す。物資提供者が物資提供に応じる操作をモバイルアプリ上で行うとマッチングが完了。実際に現地に物資を輸送する。
【参照ページ】Blockchain to the Rescue: We Can Be Much Better at Weathering Natural Disasters
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