ドイツ復興金融公庫(KfW)は10月26日、今年のこれまでのグリーンボンド発行状況と過去発行グリーンボンドの使途進捗状況を公表した。KfWは、連邦政府が80%、州政府が20%を出資する政府系金融機関で、本社はフランクフルト。政策関連分野への融資を行っている。KfWが発行したグリーンボンドは今年1月から10月末までで、約34億ユーロ(約4,500億円)。発行通貨は、ユーロ、米ドル、豪ドルの3つに渡る。今年5月には、KfWグリーンボンドとして最高額となる20億ユーロ分が発行された。
発行体 | 発行日 | 償還期間 | 発行額 | 表面利回り | 使途 |
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KfW(新発債) | 2017/05/16 | 8年 | 20億ユーロ | 0.250% | 再エネ融資 |
KfW(新発債) | 2017/08/17 | 3年 | 1.5億米ドル | 1.660% | 再エネ融資 |
KfW(新発債) | 2017/09/28 | 3年 | 2億米ドル | 1.790% | 再エネ融資 |
KfW(新発債) | 2017/10/05 | 5年 | 10億米ドル | 2.000% | 再エネ融資 |
KfW(タップ債) | 2017/08/08 | 5年(残存3年) | 2億豪ドル | 2.400% | 再エネ融資 |
KfW(タップ債) | 2017/10/25 | 5年(残存3年) | 2億豪ドル | 2.400% | 再エネ融資 |
KfWの今年のグリーンボンドの使途はほぼ全て、KfWの再生可能エネルギープログラム融資制度の原資。87%が風力発電で、11%が太陽光発電への融資に充当された。残り2%は、再生可能エネルギープログラム融資制度ではないが、水力発電、バイオマス発電等他の再生可能エネルギー分野に投じられた。KfWが今年9月末までに発行したグリーンボンドにより、年間210万tの二酸化炭素排出量が削減できるという。KfWの再生可能エネルギープログラム融資制度の原資は、大多数がグリーンボンドでの発行で調達されている。
KfWの再生可能エネルギープログラム融資制度は、ドイツ国外のプロジェクトにも適用されており、グリーンボンドの使途地域は、ドイツ78%、フランス12%、フィンランド4%、デンマーク2%、ノルウェー2%、アイルランド2%、英国1%、クロアチア1%。
【参照ページ】KfW's green bond reporting on the use of proceeds for the first nine months of 2017
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