投資インデックス開発世界大手MSCIは10月24日、MSCI ESGリサーチが実施する投資信託ポートフォリオの環境・社会・ガバナンス(ESG)スコア測定「MSCI ESG Fund Metrics」の結果が、欧米の主要投資信託情報プラットフォーム上で閲覧できるようになったと発表した。同社は、これまで同社顧客のファンドマネージャー向けに投資信託のESGスコアを開示してきたが、情報プラットフォーム上で一般公開される。
投資信託の主要な購入者は個人だが、最近では富裕層を中心に世界的にESG投資ニーズが拡大している。米国ではミレニアル世代の若者はESG投資に関心が高いという調査結果も出ている。これらESG投資家の情報ニーズにファンドマネジャーが応えられるよう、MSCIはファンドマネジャーに対する情報閲覧サービス「MSCI ESG Fund Metrics」提供を開始した。
MSCI ESG Fund Metricsは現在、投資信託や上場投資信託(ETF)約21,000件のESGスコアを算出している。ファンドESGスコアの測定対象は、二酸化炭素排出量、化石燃料エクスポージャー、水消費量、社会的インパクト、ガバナンスリスク等100項目以上。個別のスコアを算出した後に総合的なESGクオリティスコアを算出。総合スコアは最高10点から最低0点までの幅があり、同類ファンド毎のパーセンタイルデータも提供されている。測定・評価はMSCI ESGリサーチが実施している。
今回ファンドESGスコアの掲載が開始されるのは、欧米の8つの主要投資信託情報プラットフォーム。
- Broadridge Global Market Intelligence
- ETF.com
- FactSet
- Fundata.com
- Fund Focus(Longboat Analytics part of MoneyMate Group)
- MSCI ESG Manager
- SpainSIF
- VDOS’ quefondos.com
2018年中には、MSCI Barra PortfolioManager(BPM)、MSCI BarraOneの2つのプラットフォーム上のファンドもESGスコアを算出し、表示してく予定。
【参照ページ】MSCI ESG Fund Metrics Launches on Leading Market Data Platforms
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