石油ガス世界大手英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは10月12日、欧州最大の電気自動車(EV)充電ステーション・ネットワーク蘭NewMotionの買収で合意した。ガソリンスタンド大手の同社が、電気自動車市場の高まりを見越し、EV充電ステーション事業を強化する。
NewMotionは2009年に設立。自社保有のEV充電ステーションを欧州で約10万台所有しており、さらにパートナー企業と連携し5万台の運営も行っている。現在も西欧で数千台のステーションを設置中。一方、シェル自身も急速充電ステーションを英国、オランダ、ノルウェー、フィリピンに設置しており、今回の買収により、自社の急速EV充電ステーションと、NewMotionの通常EV充電ステーションの双方を事業ポートフォリオに持つことになる。NewMotionの2016年売上は1,290万ユーロ(約17億円)、純損失が390万ユーロ(約5億円)。
現在、西欧のEV充電ステーションは10万台以下で、そのうち3万台がNewMotion管理。しかし、電気自動車市場は欧州で急激に拡大しており、2030年までに西欧だけで100万から300万台のEV充電ステーションが必要になるとも言われている。シェルは、2040年までに世界の自動車の約25%が電気自動車になると見立てている。
【参照ページ】NewMotion welcomes acquisition by Shell, one of the world's leading energy providers
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