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【フランス】グッチ、2018年から毛皮使用を禁止。環境・動物保護でNGOと協働

 アパレル世界大手仏ケリング傘下グッチのMarco Bizzarri社長兼CEOは10月11日、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションで開催されたイベント「ケリング・トーク2017」の場で、2018年春夏コレクション以降、毛皮の使用を禁止すると発表した。禁止する毛皮は、ミンク、コヨーテ、タヌキ、キツネ、アストラカンを含む全毛皮が対象となる。アパレル業界の国際的な毛皮フリー推進プログラム「Fur Free Retailer」にも加盟した。

 今回の決定の背景には、グッチが、毛皮反対NGOの国際的ネットワーク機関Fur Free Alliance(FFA)に加盟する米国人道協会(HSUS)、国際動物福祉NGOのLAVと長期間の協力関係を築いたことにある。グッチは、毛皮と環境に対する環境負荷を削減するため、今後もHSUSとLAVからのサポートを受ける。FFAにはNGO約40機関が加盟しており、日本のNPO法人アニマルライツセンター、NPO法人動物実験の廃止を求める会も加盟している。

 Bizzarri社長は今回の決定について、「社会的責任を果たすことはグッチの中核価値の一つ。私たちは環境と動物により良くあるために尽力し続ける。グッチはHSUSとLAVの助けを受け今回新たなステップを踏むことに興奮している。今回の取組はイノベーションを喚起し、認知を高め、ラグジュアリー・ファッション業界をいい方向に変えていくだろう」とコメントした。

 Fur Free Retailer Programには、すでに、伊アルマーニ、独ヒューゴ・ボス、米ザ・ノース・フェイス、米ティンバーランド、米ヴァンズ、米Lee、スウェーデンH&M、スペインのザラ、スペインのアドルフォ・ドミンゲス、仏YOOX、ベルギーC&A、英マークス&スペンサー、英ESPRIT等、ブランド企業、デザイン企業、小売業、オンラインショップ企業等世界800社以上が加盟。日本からも小規模ブランドが複数加盟している。中国からも多くの企業が加盟している。非加盟企業でも、米カルバン・クライン、米ラルフ・ローレン、米トミーフィルガーも、同様に毛皮使用禁止をすでに表明している。

【参照ページ】Gucci announces fur-free policy!
【プログラム】Fur Free Retailer

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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